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February 03, 2005

GARNET CROW livescope 2005

そこはかとなく漂う渇いた悲しみ、
静かな情熱を描く突き抜けた感覚。
5周年ライブを境に、独特の世界観は、
さらにその先へ向かう予兆が

garnetcrowcover

 久しぶりに音楽の話題も。『名探偵コナン』のエンディングテーマ曲「夢みたあとで」のヒットで知られ、最近曲では「忘れ咲き」が同番組で起用された、今年5周年を迎えたバンド「GARNET CROW」。チケット発売後10分で完売となった、5周年記念ライブツアー最終日(中野サンプラザ)へ向かった。実はファンではないのだが、知人のススメで何枚かディスク試聴、ライブへ参加することにした。

■最新アルバムI’m Waiting 4 You

 バンドの印象としては、「軽音楽部出身ミュージシャン、スタジオワークも好き、こだわりも好き」なプロの集まりといった印象。ステージデザインもステージングもシンプル。あくまでも音楽を聴かせよう、彼らの歌世界をそのまま表現しようという姿勢である。あたかもスタジオでのレコーディング・ライブが再現されているかのようであり、完璧な仕事のこなし具合である。そこに特別に招かれたファン…といったところか。じっくりと聞かせてくれた。

 淡々と歌うボーカル、中村由利の中低音域の渇いたボイスは新鮮。透明感の中にも芯の通った力強さがある。曲目はガンガンに乗せるような曲が多いわけではない。それを知っているのは、紛れもなく本人たちで、ステージ正面に設置された大型モニターには、すべての歌詞がテロップされる。これは簡単にできることではあるが、ある意味すごいことかもしれない。彼らの世界を形成する言葉(メロディー)の数々は、リスナーの心と結合してはじめて意味を持つことを知っているのだ。ライブ曲目のバランスもよかったように思う。「5周年らしい満足のいくセレクト」という意見を聞いた。
 他に、ファンならおなじみなのだろうが、中村のトークもポライトリー(礼儀正しい)加減にびっくりである。フツウに「みなさん、ありがとうございます」。いつまでも初々しいですね。

 近々発売が予定されている新曲「“さよなら”とたった一言で」では、その想いが極めてパーソナルな場所(気持ち)から発っせられている。元来、歌詞ワールドのキーワードとなる“無常観バリバリ”は若干影を潜め、“喪失への想い”が熱さを保ちながら淡々と歌われていく。

 「君を飾る花を咲かそう」あたりからそうだったが、時代の移り変わり、バンドメンバーの成長と共に変容しているのかもしれない。目指す音楽性は変わらぬまま、共感性を得る「想いの源泉」への視座が、さらに成熟してきたということか。“無常観”の先に新しい場所が見えてきたのかもしれない。

 この曲、または夏くらいにリリースされるであろう新曲で、新たなファンを獲得する可能性もあるだろう。ブレイク採点73点。

【LIVE曲目リスト】

1.この冬の白さに (4th)
2.夕月夜 (4th)
3.夏の幻 (1st・single)
4.忘れ咲き (4th・single)
5.flying (1st・single)
6.call my name (2nd・single)
7.冷たい影 (4th)
8.Last love song (2nd・single)
9.水のない晴れた海へ (1st)
10.in little time (アルバム未収録・カップリング)
11.夢見たあとで (2nd・single)
12.Holy ground (2nd)
13.永遠を駆け巡る一瞬の僕ら(3rd)
14.君 連れ去るときの訪れを (4th)
15.二人のロケット (1st・single)
16.ブルーの森で (4th)
17.恋する事しか出来ないみたいに(3rd)
18.Mysterious eyes (1st・single)
19.僕らだけの未来 (4th・single)
20.君を飾る花を咲かそう (4th・single)
21.「さよなら」とたった一言で (新曲・未発売)
22.スパイラル (3rd・single)

カッコの前は収録アルバム、singleって書いてあるのはシングル曲。
(リスト協力:daisuke)

■プロフ一部抜粋 from ウィキペディア:GARNET CROW
 GARNET CROW(ガーネット クロウ)は、1999年に結成されたGIZA studio所属のバンド。GARNET CROWという名前は、「GARNET」が先に考案され、その後「CROW」が付加された。
 1999年、倉木麻衣の全米デビュー時のデモテープ作成に現在のメンバー4人が携わり、スタジオ制作を通して意気投合したのが結成のきっかけとなる。1999年12月18日にインディーズデビューし、2000年3月20日に、「Mysterious Eyes」(テレビアニメ「名探偵コナン」主題歌)、「君の家(うち)に着くまでずっと走ってゆく」の2枚同時発売シングルでメジャーデビューを飾る。 その後もアニメのタイアップ作品(いわゆる“アニソン”)等がヒットし、アニメファンのみならず幅広い支持層を持つに至った。作品はネオアコを主軸としており、デビュー当初、彼らは自身の音楽性を「ネオ・ネオアコ」と称した。近年は、そこだけにとどまらない音楽性の広がりをみせている。2002年には、初のテレビ出演やライヴツアーを行った。この1stライヴツアーの成功によって、彼らはよりライヴへの意欲を増し、その後の音楽制作にも大きな影響を与えることとなる。2004年には2ndライヴツアーが行われたほか、大阪ヒルズパン工場で行われるThursdayライヴに岡本+メンバーという形で登場、実質的なGARNET CROWのライヴと呼べるステージを何度か披露している。
 GARNET CROW自体は地上波メディアへの露出が極端に少なく、メンバのそれぞれもまた謎を持つ存在となっている。経歴も非公開の部分が多い。この点はビーイング・GIZA所属のアーティストに多く共通する部分であり、これをメディアを通した販売戦略と捉える見解がある。しかしながら一方で、同グループ所属のアーティストである小松未歩やZARD等と比較した場合、ライヴや音楽番組、雑誌媒体を通じて彼らの情報を目にする機会は格段に多いことから、一概にそれだけとして捉えることはできないとする見解もある。よって、それが会社の恣意的なメディア戦略によるものなのか、それとも彼ら自身の個人的な志向・信条によるものなのかは現時点で不明である。

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