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December 31, 2005

スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと

TSUTAYA online

同じ言葉で話すこと。
理解してほしい、理解したい…
そういう気持ちが大事なんだ

※レビュー (鑑賞:試写室@築地)

1月14日より銀座シネパトス、新宿ジョイシネマ他にて公開
舞台:アメリカ合衆国>ロサンゼルス
■公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/spanglish/ 

 06年1月早々、試写レビュー組の仕事に加えて、運命のいたずらか宣伝組にも合流。2月公開の某大作(秘密)を担当することになった。ってんで、1月の2~4月公開分の試写が危うい状況。時間捻出を上手くせねば…。1月公開作品の大半は、既に試写済みなので忙しくなる前にアップしておくつもりだ。

 さて、『スパングリッシュ』である。

spanglish

 アダム・サンドラー主演だし、オリジナルトレーラーがコメディタッチだったこともあったので、異文化交流をネタにしたちぐはぐコミュニケーション・コメディなのかと想像していたが、ヒューマン・ドラマ寄りな作品だった。監督は、『恋愛小説家』のジェームズ・L・ブルックス。キッチュな人間関係を描かせたら天下一品であるが、今回は…。

■物語
 メキシコ人のシングルマザーのフロールは、離婚を機に一人娘クリスティーナとメキシコからロサンゼルスへ移住。しかし、母国コミュニティで暮らしていたため、何年経っても英語が理解できずに過ごしてきた。
 ある日、家政婦として働き始める。派遣紹介されたクラスキー家は裕福な家族で、前途有望なシェフのジョン、妻のデボラと心優しい子供たち、祖母のエヴェリンの5人が暮らしていた。一見幸せそうだが、わずかなすれ違いが、やがてお互いの心に溝を生んでいく…。
 一方のフロールは、相変わらずほとんど英語を話せなかったが、掃除や整理整頓の仕事にも慣れていた。そんな夏のこと。行きがかり上、娘のクリスティーナを連れて一家の別荘で過ごすことになってしまった。ところが、デボラがクリスティーナをひと目で気に入ってしまい、新たな問題が勃発した!

■レビュー
 この作品は、異人種間コミュニケーションを真っ向から描く、「やや」の付く秀作である。当方としては、もう少し笑いの要素があってもよかったが、ブルックス監督は軽く笑い飛ばす作品にはしたくなかったのだろう。手段としての言語は重要に違いないが、お互いに何を想い、どのように伝え、理解しあうか…その努力があってこそ、心も通いあうのだということを改めて訴える。

 人は、なぜ抱えた寂しさをお互いの理解から癒しあうのではなく、無関心さを装い殻に閉じこもるのか。そして、孤独に不満を漏らすのか、そうした本質をも、この作品はさりげなく提示している。

 俳優陣の競演も見どころだ。とりわけ、スペイン女優のパス・ヴェガが演じる美しく芯の強い母親フロールの姿が頼もしい。本作がハリウッド・デビュー作だというが、存在感は国際級。ペネロペからビッチな部分をアク抜きしたような佇まいだ。

 そして、『50回目のファースト・キス』での好演も記憶に新しい、善良を絵に描いたようなスターシェフのジョン役にご存知アダム・サンドラー。人はいいが無神経な妻のデボラにティア・レオーニが扮し、ちぐはくな夫婦関係を演じている。

 異文化交流かつ家族の絆の再生を描いた映画であり、爽快とはいかないが、ほのぼのとした鑑賞感を残す。

 教育的観点からもお勧めである。
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監督:ジェームズ・L・ブルックス
出演:アダム・サンドラー、パズ・ヴェガ、ティア・レオーニ、クロリス・リーチマン
配給:ソニー・ピクチャーズ、日活

洋画全般 - 映画

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