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December 14, 2005

マサイ MASAI

過酷な自然美と、生命の躍動
アフリカの大地が育み、伝える、
神話をモチーフにした成長と勇気の物語

※トラベルムービーレビュー (鑑賞:試写@神保町)
舞台:アフリカ>ケニア

TSUTAYA online

 「映画史上初! 本物の“マサイの戦士”主演によるかつて観たことのないドラマの誕生!!」という、ちょっと力が入りすぎの宣伝文句につられて鑑賞。ではなく、仕事で紹介した関係もあり、確認の意味でかけこみで試写。宣伝Mさんにも挨拶した。来日記者会見に参加したかった…後悔。

 セカセカした日常、ギズギズした映画ドラマを堪能している昨今、素朴なこの作品に心から癒された。ホンモノとはこういう映画を指すのだろう。スクリーンに映し出された圧倒的な自然の前に息を呑むしかなかった。スタジオワークはなく、大平原でのオールロケ。

 なんというスケールで描かれた映像美か。おお、アフリカ。オープニングの黄金の枯野原ですら、目に優しく美しい。ひょっとして、自分はネイチャー志向だった?と錯覚するくらいの力強さである。と、感嘆している場合ではない。

masaimain

 物語の舞台は、干ばつに襲われたマサイの村。雨を降らせる術はただ一つ、伝説の獅子ヴィチュアを狩りそのたてがみを神に捧げることだった。村に平和をもたらすために、まだあどけなさの残る9人の若きマサイが選ばれた。彼らは命をかけた旅に出る。大人になるために。そして、選ばれし者、真の「マサイの戦士」になるために…。

 しかし、マサイ族の羊飼いの家に生まれついた少年メロノだけは、若きマサイの戦士の一員に選ばれることはなかった。そこで、村人から笑い者にされる老戦士とともに、選ばれし戦士たちとは別行動で狩りに出る。遅れて、戦士たちの一群を追う2人だったが、合流は意外な場面で果たされた。

 日数を重ねても一向に「獅子ヴィチュア」は見つからず、戦士たちの間にもそれが実在するのか、疑念が芽生えはじめる。が!

 これは勇者の伝説である。真の勇気を持つ者とは?をストレートに伝える、次の世代に語り継いでいきたい力強い物語である。と同時に、大自然に生きる原住民族が、いかに貴重な存在となってしまったのか、歯がゆい思いにも駆られた。
 
 物語自体は凡庸とも言えるが、我々が失った自然への畏敬の念をマサイの戦士たちが教えてくれる。心がやさしくなれるクリスマスや正月に、ぜひ観てもらいたい。もし、あなたに息子がいるならこの作品は、教育的メッセージを代わって伝えてくれることだろう。
 
 彼らの祈りがかなう時、みなぎる勇気と誇りを目にすることだろう。生命の輝きがスクリーンからあふれ出してくる。その時、あなたの魂も震え、遠い国の誰かを愛しい気持ちで迎えることができることだろう。
  
 公開規模も話題も大きくないが、パワフルな作品である。

 あと、愛嬌イケメンなマサイの若者も見どころネ。


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12月23日、テアトルタイムズスクエアほか全国順次公開
配給:コムストック、角川ヘラルド・ピクチャーズ
■公式サイト(プロダクションノートで裏話をどうぞ!)
http://www.herald.co.jp/official/masai/index.shtml

■全国上映劇場 (予定)
北海道 ユナイテッド・シネマ札幌  2/上旬
東京  テアトルタイムズスクエア 12/23
愛知  ゴールド劇場 2/上旬
大阪  テアトル梅田 12/23
京都 京都シネマ 12/23
兵庫 シネカノン神戸 12/23
福岡 KBCシネマ 1/下旬

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Comments

マサイ族の男性で官公庁に勤める人が、この写真の格好で事務処理を行なっていますよね。感動しました。

Posted by: madoka | January 18, 2006 at 01:45 AM

エンタメ!ブレイク?さん、こんばんわ。
ご無沙汰しています。
やっとマサイ、観てきました。
読み書きの出来ない本物のマサイの戦士たちに心で理解してもらって作り上げた作品だとは思えないですよね。
「ヴィチュア」と1対1で対峙した時のメロノの瞳がとても印象的でした。

Posted by: HIROMIC WORLD | January 22, 2006 at 12:38 AM

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